PETボトルのリサイクル

PETボトルの回収・リサイクルの現状

PETボトルの回収率

2010年度の統計によると、年間59万5千トンのPETボトルが生産され、一般系・事業系を合わせて42万トンが回収されており、その回収率は72.1%と高水準で推移しています。

しかしながら、国内での再製品化(リサイクル)に目を向けてみると、再利用率は40.3%と低水準で推移しており、大半を資源需要が旺盛な中国をはじめとする海外への輸出処分に依存している現状にあります。


現在は旺盛な需要により有価資源として輸出し、その費用を回収費等にあてていますが、政治・経済情勢が目まぐるしく変動する昨今、海外への輸出が途絶える事態ともなれば、有料ゴミとして回収、国内が廃PETボトルで溢れることにもなりかねません。


循環型社会形成推進法の理念にあるように、リサイクルは国内完結型でなければなりません。我が国はもともと資源が乏しい国で、PETボトルは有効な資源です。この国内再利用率を少しでも上げていくことが我々の緊急な課題です。

国内でのPETボトルリサイクル

国内におけるPETボトルリサイクルの再利用状況をみてみると、シートと繊維が大半を占めています。これはPET樹脂の特性に起因するもので、PET樹脂は成形時に熱を加える度に物性低下が起こり溶融粘度が低下するため、粘度低下の影響にあまり左右されないシートや繊維向けの用途が優先されたことによるものです。また、これらは再生PETフレークからダイレクトに製品が得られるためコスト優位性を有することができたことが市場に受け入れられた最大の要因です。


一部、PETボトルや雨水ますなどの成形品にもリサイクルされていますが、改質工程やリペレット化などの工程が余分にかかるため、コスト的に割高になるという課題が残されています。

PETの発泡押出成形

シート成形(Tダイ)も繊維紡糸(溶融紡糸)も異形押出成形と同じ押出成形のなかまです。そこで当社のアプローチとしては、シートや繊維と同様にPETフレークからダイレクトに押出成形する手法です。しかしながら、物性劣化による溶融粘度低下は異形押出成形に致命的な欠陥を与えます。そこで異形押出成形に必要な高粘度を与えるために分子結合効果を有する改質剤を加えつつ押出成形と同時にスクリュー・バレル内で化学反応を完結するリアクティブプロセッシングにより達成しました。また、これら化学的に改質されたPET樹脂は溶融粘度とともに高い溶融張力を有するため発泡押出も可能としました。

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